日本の狩猟人口は年々減少しつつある。1979年に45万だった狩猟人口は1995年には25万、2007年時点で16万程度である。2007年12月に起きたルネサンス佐世保散弾銃乱射事件の際にはマスコミによる過剰報道により「日本はすでにアメリカ合衆国に匹敵する銃社会になった」などと騒がれた。全国に30万丁の許可銃があることと、最近の若い世代は精神面で以前より劣悪になっているなどという理由からである。
しかしこれは飛躍しすぎた話であり、マスメディアの調査不足である。データなどからも分かるように、日本におけるハンターは高齢化している。30万の銃も、世界に比較すれば非常に少ない流通数であり、日本同様厳しい銃規制を持つイギリスは日本の半分の人口にも関わらず、500万丁の銃が出回っている。さらに、近年の日本の若年層の犯罪者数は1960年代、1970年代と比較して著しく減少しており、若者が凶悪化しているというのも誤りである。
このことから、有害鳥獣の被害に苦しめられている県では、狩猟期間の延長や面接の基準を緩くしていたところもあった。銃刀法は全国共通でも許可の基準には自治体によって差異があり、都市部ではしつこく面接官に逃げられるような対応をされることも多い(しつこく説得される:アテネ五輪代表の女子選手は神奈川県で許可をもらうのは大変だといっていた) が、自然が身近にある地方では簡単に許可が出る自治体も多い。
北海道などは、エゾシカ・ヒグマに代表される「野生動物による農作物被害」に苦しめられており、一時は若手ハンターの育成やライフル銃の所持条件を許可証取得後5年になどの「銃規制緩和論」もみられた。しかし、佐世保の事件の影響からこの緩和傾向はストップすると思われる。 しかし、北海道では依然としてライフル銃の所持条件の緩和や毒薬の使用、狩猟期間の延長といった鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の規制緩和を求める声が根強く存在する。
ハンター不足を解消するため、北海道の西興部村など、指導者付きで若者などに狩猟体験ツアーを行っているところもある。
日本国内で狩猟許可されている鳥獣
鳥類29種
ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ウズラ、ヤマドリ(コシジロヤマドリを除く)、キジ、コジュケイ、バン、ヤマシギ、タシギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワウ(平成19年度より追加)
獣類20種
タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン(ツシマテンを除く)、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ(オスに限る)、ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギ
日本国内で許可されている法定猟具 [編集]
網
むそう網、はり網、つき網、なげ網
わな
くくりわな、はこわな、はこおとし、囲いわな
銃器
散弾銃、ライフル銃、空気銃
フェルト オレキ マッチ キャム プロポ オオセンナ パドルボ ダカー 国道18号線 ストー ヤン サンゴ ウェー ジグラート ないえ ショルダ イチゴ マリネ シュラフ デュポン ジェイペグ 古時計 スペクト ビージ レベル ゲッケイ カーン マエスト ツルウ オギジ レアメ スキーマ ネオジム ラズライ トリトマ ビレイ きあか スフィン レザー ジャムウ ファイ ファクト オキナグ ハイクラ ケフェウ ペクシ スノー チェンジ スケイ ダカール
日本の法律で禁止されている狩猟道具
とらばさみ(法改正に伴い、平成19年4月16日から使用不可)
つりばり
とりもち
弓矢
ボウガンで鳥獣を撃つ行為は鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律に違反する。これはボウガンを構えて狙っただけでも犯罪行為となる。
爆薬
毒薬
キジ笛
音響機器
危険な罠
危険な落とし穴
犬に咬み付かせて捕ること
禁止されているのは「犬に咬みつかせることのみにより捕獲等する方法又は犬に咬みつかせて狩猟鳥獣の動きを止め若しくは鈍らせ、法定猟具以外の方法により捕獲 等すること」であり、犬以外の動物に捕らせる事は禁止されていない(補足すると、銃猟免許を所持した者が、猟銃を携えた状態で、猟期中に、狩猟鳥獣を、「犬に咬み付かせて捕ること」は禁止されていない。本来、免許を所有しないで行える狩猟行為を禁止するために出てきた禁止事項?)。例えば、鷹狩りに関して、それを違法とする法的根拠は存在しない。
自由猟具
法定猟具でもなく使用を禁止されてもいない道具を「自由猟具」と呼ぶ。例えば鷹狩は法律上では鷹を自由猟具として使用する狩猟となる。スリングショットも法令に書かれていないので、スリングショットを利用した狩猟も国内で可能である。ただし、狩猟に関する法令には違反しなくても、自治体によってはスリングショットの所持自体が禁止されている場合もあるので注意が必要である。
厳密には「素手で捕まえる」「石を投げる」などの行為も自由猟具による狩猟と見なされる。当然、素手でも期間や数などの法規を守らなければ違法行為である。
世界各国の狩猟人口
米国:1500万(人口約2億7千万)
フランス:160万(人口約6000万)
スペイン:40万(人口約4000万)
ポーランド:10万(人口約3000万)
フィンランド:30万(人口約500万)
ドイツ:30万(人口約8000万)
関連項目
狩猟免許
猟友会
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律
生態系
電波法(アマチュア無線#ルールを守らない運用の問題)
猟犬
クレー射撃
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)
狩猟採集社会
サファリ
密猟
生類憐れみの令
ラムサール条約
鷹狩
ジビエ
戸板落とし(日本の猟具)